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J2仙台がデッドライン死守

緊張感のある戦術練習で、梁(左)は右クロスを上げる
緊張感のある戦術練習で、梁(左)は右クロスを上げる

 J2仙台主将のMF梁勇基(26)が4日、次戦(7日)の福岡戦に「終戦」覚悟で臨む。「勝たないと先が見えなくなる」と話すように現在、2位山形と勝ち点11差、3位湘南とは5差。入れ替え戦が始まった04年以降、残り12戦で3位と勝ち点差が4以上開いての逆転昇格はなく、奇跡を起こす構えだ。また手倉森誠監督(40)は、最終ラインを安定感のあった開幕時のメンバーに戻すことを示唆。「防御は最大の攻撃なり」とばかりに、攻撃を活性させ残り12戦にかける。

 梁の言葉が、がけっぷちに立たされているチーム状況を表していた。「とにかく点を取って勝たないと、先が見えなくなる状況なので。勝つために攻めなければいけない」。負ければ上位の背中が視界から消えてしまう。飽きるほど積み重ねた引き分けでも終戦―。腹をくくったかのような主将の覚悟が、言外に出た。

 勝てない悔しさを、誰よりも感じてきた。8月16日に、山形に0-1で敗れると涙目で「もう残りを勝つしかない」と悲愴(ひそう)感を漂わせた。同24日の最下位徳島戦で致命的なドローに終わった時には「(昇格が遠のく)状況はみんなが理解している。みんな切羽詰まっているけど…、やるしかない」と声を震わせていた。

 04年以降、残り12戦の段階で昇格圏内(3位以内)をゲットするためのデッドラインは、3位との勝ち点差が「3」以内。過去のデータだけで見れば、現状の仙台に昇格の可能性はない。ただ梁を筆頭に、チームはあきらめていない。温厚な梁が、怒声に近い大声を練習場で張り上げるシーンも増えてきた。「先の試合を考えず、1戦必勝」と梁。上位の背中をわしづかみにするその日まで、奇跡を起こすためにも勝ち続けるしかない。【山崎安昭】

 [2008年9月5日11時16分 紙面から]


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