<J1:G大阪3-1東京V>◇第27節◇28日◇味スタ

 G大阪MF遠藤保仁(28)がJ1通算300試合出場を自ら祝うゴールで、公式戦4連勝を演出した。東京V戦の前半10分に、こぼれ球を右足で突き刺す先制弾。ウイルス感染症での離脱を挟んでリーグ13試合ぶりの得点で、2列目での起用に応えた。MF明神、MF佐々木が追加点を決め、3-1快勝で、リーグ戦2連勝とし勝ち点40。7位は変わらないが、浦和と1-1で引き分け首位に返り咲いた1試合消化が多い名古屋とは同9差。残り8試合でV戦線に食らいついていく。

 遠藤は落ち着いていた。鍵を握る立ち上がり、前半10分だ。播戸に出した縦パスは相手DFにカットされたが、足元にボールが転がってきた。ゴール前に選手が密集する中、シュートコースは見逃さない。「キーパーの位置が見えていたんでね」。右足で突き刺した先制弾が、公式戦4連勝への号砲になった。

 プロ11年目、J1通算300試合目だった。祝弾に「自分で取れたのはよかった」と笑った。28歳244日での節目到達は、同僚のDF山口の28歳229日に次ぐ2番目の若さ。「肉離れもしたことがないし、ケガと言ってもねんざくらいかな」。06年にウイルス性肝炎、今夏はウイルス感染症で離脱したが、回復が早い。わずか2カ月前の7月中旬は入院中。見舞ったクラブ関係者とはベッドに横たわったまま、感染を避けるためカーテン越しに会話していた。

 それが、今月はW杯予選とACLで中東に2度行った。17日にACLのシリア遠征から帰国後も12日間で4試合にフル出場。29日に発表される親善試合UAE戦(10月9日)とW杯最終予選ウズベキスタン戦(同15日)の日本代表入りも確実だ。それでも「過密日程なんて当たり前」。今季は大半がボランチだったが、この日は2列目起用。山崎が出場停止とFW不足の苦境にきっちり仕事をこなし、西野監督も「点が取れない中で2列目が鍵だった」と先制点に感謝した。

 8~9月には公式戦10試合白星なしともがき続けたが、逆転優勝へ勢いも戻ってきた。「ようやくG大阪らしくなってきた。300試合は後から振り返ればいいかな」。遠藤は前だけを向いて、チームを引っ張っていく。【北村泰彦】