J1昇格を果たすためなら、体がぶっ壊れても構わない―。左ふくらはぎ肉離れで別調整中のJ2仙台FW平瀬智行(31)が15日、リーグ再開の愛媛戦(19日)への出場を「直訴」した。4日に故障し全治3週間の診断だったが、驚異の回復で動きも軽快。「監督も動けることを見たはず」(平瀬)と、手倉森監督に無言のアピールだ。残り6試合のリーグ戦に、故障覚悟で全力を注ぐ。
「試合に出ている方が楽」と選手が口をそろえる、高木フィジカルコーチ付きっきりの別メニュー。平瀬は地味ながらきつい「鬼軍曹メニュー」で、約2時間みっちり汗を流した。すべては愛媛戦に、間に合わせるためだ。
4日の甲府戦で故障し、帰りがけには「痛くても愛媛戦は出る」と強がっていた平瀬だが、内心は違っていた。「本当は(出場は)ダメだと思った。でも回復が早かった。今日も全然痛みがない。出られるよ」。右手で胸を数回たたきながら「最後はここだよ」と笑い、モチベーションが回復を早めたことを強調した。
痛めた左足でもシュートを打った。遠巻きに見ていた指揮官は「明日(16日)リバウンドがないかチェックする」と話し、平瀬をリーグ戦メンバーから離脱させない可能性もほのめかした。直接、出場を直訴しないが、平瀬はプレーで指揮官にアピールしていた。
故障再発の怖さは、平瀬にもあるはず。それでも「あと6戦、体が壊れてもいいよ。ムリしてやるぐらいの気持ちがないと、昇格はできない」。12日の天皇杯3回戦は回避したが、リーグ戦は抜けられない。主力の責任感が、平瀬からにじみ出ていた。【山崎安昭】



