不安を抱えたまま、19日の愛媛戦を迎える。J2仙台の手倉森誠監督(40)が17日、戦線離脱の左サイドバック田村の代役で先発のピッチに送り込むDF磯崎敬太(27)の動きに、不満を見せた。この日の紅白戦でチェックした指揮官は、報道陣に「みなさんが見て(代役の)メドが立ちましたか」と苦笑い。守備の基本を、試合直前になってアドバイスせざるを得ない苦境で、アキレスけんを抱えたまま見切り発車する。
磯崎が守る左サイドを、サブ組のFW中島、田中が攻め立てた。相手につられる磯崎の動きが、指揮官は気になってしょうがない。練習後、手倉森監督は磯崎に身ぶり手ぶりでアドバイスを送る。「足を出すタイミングとか、相手がボールをさらしている持ち方なのか、コントロールしようとして持っているのか判断しろ」。試合直前のこの期に及んで、基本を修正せざるをえなかった。
田村の代役について「みなさんは見て、メドが立ちましたか」と苦笑いの指揮官。田村離脱後の2週間での「代役探し」は、モヤモヤを残したまま。これまでも、磯崎の1対1の場面での弱さをに口にしてきた手倉森監督は「時間帯を考えて、富田を入れる。あいつ(磯崎)のゲームコンディションは7割ぐらい」と話すが、シーズンを通して緊急事態を想定した準備をしていれば、ドタバタも避けられたはずだ。
とはいえ、今さら嘆いても仕方ない。嫌でも試合はやってくる。強烈なハッパを掛けられた-。そう受け止めた磯崎は、8月3日の甲府戦以来、10戦ぶりの出番に「久々だけど、周りの選手が声を掛けてくれるので、連係は問題ない」と腹をくくった。最終ラインに不安を残したままの見切り発車。それでも、残り6戦で逆転J1昇格を実現するには勝つしかない。「ホームで勝って勢いづける」と意気込む選手会長の責任感を、信じるしかない。【山崎安昭】



