鹿島DF中田浩二(29)が右ひざ痛で戦線離脱することが23日、分かった。同個所の軟骨部分の痛みが治まらず、22日も検査を受けたが、週明けにも再検査を受け、手術するか判断することになった。鈴木満取締役強化部長は「手術を受ける可能性は高い。受けたら2、3週間では戻れないだろう」と今季残りのリーグ戦を欠場する可能性も示した。

 右ひざはバーゼル在籍時の4月に半月板を損傷し、手術を受けていた。だが7月中旬に復帰後も、ひざに水がたまる症状が出るなど回復が思わしくなく、連戦での出場も回避。9月に入り、軟骨部分の痛みも訴えるようになっていた。今月上旬はW杯予選の中断期間を利用して治療に努めたが、回復の兆しが見られず、18日の京都戦ではベンチ外となっていた。

 故障の影響で、公式戦の出場はここまで12試合どまり。レギュラーも奪えなかった。オリベイラ監督は「完治を優先させた方がいい」と判断し、離脱させる方針を固めた。左ひざの重傷で今季絶望となったMF小笠原に続く中田の離脱。2連覇へ首位を快走しているが、不安材料も出てきた。