ひと晩、オレのそばにいてくれ-。26日のC大阪戦でキーマンの先発起用に踏み切れないJ2仙台手倉森誠監督(40)が25日、ベンチ入りメンバーより1人多い、選手17人を帯同させて大阪入りした。J1昇格の命運を握る大一番に、左ふくらはぎ肉離れのMF菅井直樹(24)を先発出場させたい意向。だが菅井自身はコンディションに不安を感じている。指揮官が試合当日の朝まで、菅井の「やる気」を見極め、先発の可否を決める。

 24日に全体合流した菅井が、この日は別調整に逆戻りした。やはりC大阪戦には間に合わなかったか-。そんな周囲の予想に反した考えを、指揮官が明かした。

 手倉森監督

 遠征に連れて行くよ。先週(左ふくらはぎ肉離れが完治していない)平瀬が、壊れる決心をしてやってくれた。菅井が壊れるのは怖いけど、あいつの攻撃力はセレッソ戦に必要。みんなと遠征先に入れば、気持ちも変わるかもしれない。(試合前に先発選手を)決断するまで、オレのそばにいてほしい。

 指揮官は、自ら発した恋人に投げかけるようなフレーズに気恥ずかしさを感じながらも、菅井からの「先発志願」を待つ構えだ。

 自分から「ノー」と言えない性格の菅井。「回復具合は未知。明日にならないと(患部の状況は)分からない」と話す。出場したいか?

 の問いかけには、コクリうなずいた。ただ、思い描く動きができず、チームに迷惑をかけるのでは、という不安が頭にある。

 菅井欠場の場合、一柳を先発の右サイドバックに送り込む。「菅井を連れて行くことで、一柳が隠し玉になるかもしれない。オレも迷っているけど、相手も迷うんじゃないか」と指揮官はニヤリ。症状の悪化を覚悟して「菅井先発」のギャンブルに、指揮官が出るか注目だ。【山崎安昭】