日本代表に選出された横浜DF中沢佑二(30)が「理科の伝道師」になる。都内の大手出版社から、小学4年生の理科で教えられる「骨と筋肉」という授業向けの写真モデルとして抜てきされた。3年後から使用される教科書への掲載を目指し、6日の練習後、プレー時の筋肉の動きをとらえた連続写真の撮影が行われた。

 同社関係者によれば、スポーツ選手の掲載写真は外部購入が主で、自社で撮影するのは初めてだという。中沢は「オレでいいの?

 という感じ。光栄ですよ」と笑顔を見せた。虫や小動物に興味があり、公式ブログで、オタマジャクシの成長日記を公開するなど“自由研究”にも余念がなかった。検定に合格すれば、全国へ向け年間60万部も発行されるだけに「理科を好きになってもらうためにも、ヘタなプレーはできない」。発行は10年W杯後。伝道師役を全うするためにも、W杯予選突破と本大会での活躍を誓った。