<J1:鹿島1-0大分>◇第32節◇23日◇九石ド
大分の2冠達成は絶望的となった。ナビスコ杯に続くタイトル獲得を目指したが、リーグ戦12試合負けなしだったホーム九石ドームで首位鹿島に0-1完封負け。残り2試合で勝ち点5差の5位に落ちた。シャムスカ監督(43)は試合後のミーティングで、今後の目標を3位以内に出場権が与えられるACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)出場に切り替えることを選手に伝えた。
大分イレブンがピッチに崩れ落ち、肩を落とした。5分のロスタイムを使いきっても同点弾は生まれなかった。「タイトル争いは難しくなった。3位以内に入ればACLに出場できる。それを目指して残りの試合を戦っていきたい」。シャムスカ監督は、2冠目を狙ったリーグ戦優勝争いからの脱落を宣言した。
リーグ優勝の難しさを前年王者に思い知らされた。試合開始から動き回ってパスを的確につなぐ鹿島の攻撃に押され続け、得点機すらつくれなかった。後半10分に先制された後、攻撃的MFの家長を投入。「失点してから目が覚める形になってしまった」とFW高松主将。同37分に家長のシュートのこぼれ球をFWウェズレイが立て続けにシュートしたが、鹿島GK曽ケ端、DF内田の懸命の防御に阻まれた。「気迫も鹿島の方があった」(高松)。「リーグで優勝するためにはチームも個人にしてもレベルをもっと上げないといけない。格の違いを感じた」(MF金崎)。ここ一番の力の差を見せつけられた。
残り2試合で数字上は逆転優勝の可能性は残るが、混戦の上位勢がそろって負ける条件も必要で厳しい状況だ。ACL出場権が与えられる3位以内確保が現実的な目標となるが、さらに選手のモチベーションを高める材料もある。地元大分県の行政、財界などで、12月中旬にナビスコ杯優勝パレードを開催案が水面下で進められている。「あと2試合絶対に勝たないといけない」と高松。ナビスコ杯の歓喜を再びサポーターと分かちあう場を実現させるためには、残り2試合をきっちり連勝で締めくくるしかない。【村田義治】




