<ゼロックススーパー杯:鹿島3-0G大阪>◇28日◇国立

 期待の大型ルーキーが公式戦デビューを果たした。後半44分。「早くプレーしたいなと思いながら、ウオームアップをしていた」という鹿島FW大迫勇也(18)に、オリベイラ監督の声がかかった。「時間もないので、仕掛けるしかないと考えた」。まずは187センチの巨漢DFパクに果敢に空中戦を挑み、頭でファーストタッチ。直後には左サイドからドリブルで仕掛け、DFにボールを奪われるも、スタンドを大いに沸かせた。

 「興梠さんの動き出しがすごく早かった。自分はあれを盗まないと」。先輩の実戦でのプレーに学ぶところも大きかった。大会新の10得点を記録した高校選手権での思い出が残る国立競技場でのデビューにも「全部過去のこと」とキッパリ。「ここからプロの厳しい世界が始まるので、頑張りたい」と意気込みを新たにした。1日には鹿児島城西高の卒業式にも出席。今月から、本格的にプロ生活が始まる。