<練習試合:仙台4-2山形>◇2月28日◇宮崎・シーガイアイベントスクエア

 J1山形DF石川竜也(29)は左クロスで1アシストを記録。チーム浮沈の鍵を握る、左足の正確性は健在だ。

 ゴール前へ突っ込むMF古橋に、左利きのスナイパーが反応した。0-1の1本目33分、左サイドの深い位置から、石川が低弾道の鋭いクロスを放つ。仙台GK林の前で、体を投げ出した古橋のヘディングシュートは、ゴールネットに突き刺さった。古橋は「頭ではほとんど決めたことがない。ボールが本当に良かった」と石川に最敬礼だ。

 キャンプ最後の練習試合で、石川は結果よりも内容に満足していた。取り組んできたショートパスをつなぐスタイルに、手応えを得ている。「前線がボールをキープしてくれるので、確実に去年より、僕が上がれる」とチームの変化を実感。セットプレーはもちろん、流れの中でも貴重な得点源となる石川の精密機械のクロスは、確実に増えるはずだ。

 今季の目標に「得点+アシスト=2ケタ」を掲げる石川。下馬評の低さを反骨心に、一泡吹かせてやろうと闘志を内に秘めている。掲げた目標を達成すれば、少しでも順位は上がるはずだ。「相手のGKよりもニアに1人、必ず誰かが飛び込んで来いって感じです。そうしたら僕が(クロスを)合わせる」。自信たっぷりに言い放ったスナイパーは、1日からの長崎・諫早キャンプで、開幕前最後の磨きをかける。【山崎安昭】