<練習試合:G大阪5-3鳥取>◇1日◇万博練習場

 苦しむG大阪に光だ!

 右太もも打撲で離脱していたG大阪DF加地亮(29)が1日、JFL鳥取との練習試合で2週間ぶりに実戦復帰し、45分間出場。1ゴールも決めて対外試合8戦目での今季初勝利に貢献し、開幕千葉戦(7日・フクアリ)先発も確実にした。チームは2月28日のゼロックススーパー杯鹿島戦で0-3と惨敗。加地不在で試された3バックが機能しなかったことが大きな原因だが、頼れる右サイドバックの復活に合わせ、得意の4バックで再出発する。

 力感あふれる攻め上がりが復活の証明だった。前半33分、加地が右サイドをドリブル突破した。強引に中央へ切り込み、FW平井とのワンツー。ゴール至近距離から右足で突き刺した。「(患部の)不安はもうない。あとはゲーム体力を戻していくだけ」。7日の開幕千葉戦に向け、西野監督も「もちろん問題ない」とゴーサインを出した。

 宮崎・綾町合宿中の17日に紅白戦の接触プレーで相手の腰骨が右太もも外側を直撃。数日間は腫れが収まらず、足を引きずって歩いた。昨季も開幕直前に右太ももを打撲して約1カ月半離脱した。リハビリ中は「この時期は何かありますね…。焦る気持ちはある」と不運を嘆いた。

 加地の復帰でチームも本来の形を取り戻せる。西野監督は開幕での4バックについて「当然そうする」と明言。加地はこの日の得点を「あれが実戦(公式戦)でもできれば」と意欲を見せ、「開幕戦は相手も力を出し切ってくる。勝ってスタートしたい」と力を込めた。リーグ白星発進へ、右サイドを疾走する。【北村泰彦】