鹿島FW大迫勇也(18)が高校選抜の欧州遠征(4月4~15日)を辞退することが濃厚となった。オリベイラ監督が18日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)上海申花戦で1得点1アシストを記録した大迫を戦力として高く評価し、「鹿島残留」を希望していることが20日、分かった。

 欧州遠征に参加すれば、4月9日開幕のデュッセルドルフ国際ユースに出場後、15日に帰国する予定。同4日のリーグ京都戦、7日のアウェーのACLシンガポールA・F戦、12日のリーグ東京戦への出場は不可能になる。クラブ幹部によると、同監督は「大迫は鹿島で練習を積んだ方が成長できる」と、鹿島でのプレーに専念させたい意向を強く示しているという。

 鹿島側は週明けにも高体連などと交渉の場を持つ。京都戦後に高校選抜に合流する案もあるが、基本的には辞退の方向で調整する意向。22日の広島戦も先発が濃厚な大迫は、普段から「鹿島で頑張るだけです」と話している。その言葉通り、「プロの世界」に集中することになりそうだ。