第2クール、札幌が「13勝」を最低ノルマに戦う。コンサドーレ札幌は24日の東京V戦で第1クールを終了、30日ホーム甲府戦から第2クールに入る。ここまで勝ち点27という結果に、石崎信弘監督(51)は26日、もくろみより2勝分少なかったことを明かした上で「(勝ち点を)上げていかないと」と今後に向けた。

 11戦負けなしの結果に満足などしていない。第2クール、石崎札幌はあくまで白星を積み上げにいく。指揮官は第1クール、「勝ち点33」を目安にしていたことを明かした。「100点取れれば昇格できると考えていた」。そこから導かれた数字だが、首位C大阪が勝ち点41などという状況に「今のままでは100でもどうかという感じ。33にも6点足りないし、このままでは上位に届きはしない」。まずは勝ち点3にこだわり戦っていく。

 当面の目標は第2クール終了時の目安だった勝ち点66に乗せること。そのためには17戦で13勝が最低限必要になる。上位クラブの勝敗次第ではさらなる勝ち点プラスが必要と厳しい条件だが、昇格にはクリアしなければならないノルマになる。「(第1クールは)引き分けが多かった。3分けは1勝2敗と同じこと。負けていないというところに逃げていってはいけない」と石崎監督は勝ち点3の奪取を求めた。

 「練習でやっていることができてきているし、成長している手応えはある」と指揮官には巻き返せる実感もある。FW宮沢が「勝てる試合をものにできるようにやっていきたい」と話すように、選手も「引き分け」は求めていない。勝ち点1を勝ち点3に変える試合を見せ、上位に食い込んでいく。【砂田秀人】