浦和の18歳ルーキーDF永田拓也が、27日の神戸戦(駒場)で、リーグ戦に初先発で初出場する可能性が高まった。26日、さいたま市内で紅白戦に主力組の左サイドバック(SB)としてプレー。フィンケ監督の直接指導を受け「粘り強く守備をして、積極的に攻撃にも参加したい」と闘志をたぎらせた。

 堤や平川、三都主が故障で戦列を離れる中、新人ながら永田は数少ない左SBが本職の選手。13日のナビスコ杯予選リーグ大宮戦では豊富な運動量と正確なキックでゴールをアシストするなど、決勝トーナメント進出に貢献し、フィンケ監督から「一緒に仕事をする価値ある選手」と評価されていた。神戸戦は、左太もも痛でDF坪井が欠場。ボランチの阿部を最終ラインへ、左SBの細貝がボランチへスライド濃厚で、永田に出場チャンスが訪れた。

 永田が神戸戦に出場すれば、ユースから今季トップ昇格した全5選手が、リーグデビューを果たす。チームは最近の4試合で2分け2敗と白星から遠ざかっているだけに「勝利に貢献したい」と意気込む。上位戦線生き残りをかけた一戦で、新星が大役に挑む。【山下健二郎】