J1清水のFWフローデ・ヨンセン(35)が、自身最多の4戦連発弾で昨季のアジア王者を沈める。次節、G大阪戦(11日、万博)に向け8日、U-18日本代表候補と練習試合を行った。1本目(45分)の主力組で出場した3戦連ゴール中のヨンセンは、この日も絶好調ぶりをアピールした。

 「練習だから」と、いつものように控えめだが、言葉とは裏腹にプレーからは気迫が伝わってきた。MF兵働の右CKに186センチの巨体を投げ出しダイビングヘッドで飛び込んだ。日本の若武者たちに、圧倒的な存在感を見せつけるゴールだった。清水加入後、公式戦ではセットプレーからの得点はないが「もちろん狙っていきたい。ただ、簡単にできないのがサッカーだから」と、ベテランらしい言い回しで意気込んだ。

 序盤はチームとフィットせずベンチに降格したこともあったが、今は本来の実力を発揮し不動の地位を確立。「チームと私がどういうふうにつながっているかが大事。今は、チームの雰囲気もいいし、自分自身のコンディションもいい」と、話す表情からも自信がみなぎっている。過去3度屈した「4戦連発」の壁は4度目にして打ち破ってみせる。【為田聡史】