<J1:山形2-1横浜>◇第17節◇11日◇ニッパ球

 山形が横浜に、逆転で73日ぶり勝利を挙げトンネルから脱出した。0-1の後半34分、先発デビューしたDF西河翔吾(26)が同点ゴール。同40分にはDF小原章吾(26)が決勝弾を決めた。リーグ戦連続未勝利を「8」で止め、自動降格圏の16位から「J1残留率100%」の14位に浮上した。

 期待の新戦力が、デビュー戦でいきなりチームを救った。後半34分、MF財前の右CKに、西河が頭で合わせた。J1リーグ戦初ゴールにチームは息を吹き返し、攻撃の流れを呼び込んだ。6分後には、財前の右FKを西河が折り返しDF小原が、こちらもJ1リーグ初ゴールで古巣を逆転。西河は「いいボールをいい形で決められた。勝てて良かった」と、サポーターと歓喜のダンスを楽しんだ。

 2カ月半ぶりの勝利に指揮官も満面の笑みだ。「西河は本当にミスなくやった。まさか点まで取るとは」と絶賛。自動降格圏を脱出し「プレッシャーがかかる状況だったので、そこを脱けて後半戦に向かえる」と選手を褒めた。故障者だらけの苦しい状況だが、勢いづくはずの今季2度目の逆転勝ち。西河、小原ともに「次につなげるのが大事」と、チームの再加速をサポーターに約束した。