王者鹿島に「逆パン注意報」が発令された。15日のナビスコ杯準々決勝川崎F戦でFWマルキーニョス(33)がユニホームのパンツを裏表逆さまでピッチに登場。1度ベンチに戻りはき直す珍事があったため、大東和美社長は17日「試合前に現場で確認せにゃいかん」と指示を出した。

 川崎F戦でマルキーニョスは、試合開始直後に慌ててベンチに戻り何やらもぞもぞ。数分後にピッチに復帰した。試合開始のホイッスルが鳴る直前に、マルキーニョスを指さして笑っていたFW興梠は「マルキが言ってきたので、おれもそれで気付いた」と前代未聞の「事件」を苦笑いして振り返った。

 試合時にパンツは3枚用意され、1枚を試合前練習、残る2枚を前後半で1枚ずつ使用する選手が多い。その日のマルキーニョスは試合前の練習では「正しい」はき方だったものの、1度脱いだ練習時のパンツを誤ってはき直した際に逆さまの状態になった可能性が高い。審判による試合前のユニホーム確認も、なぜかパスしてしまった。

 「そういうことがあるとわずかな時間だけど数的不利になるからね」と話す選手もおり、パンツにロゴを入れているチームスポンサーにも面目が立たない。18日の清水戦はJ1タイ記録の16戦不敗がかかる後半戦の初戦。同社長は「しっかり気を引き締めてもらわんと」と、言葉を強めていた。【菅家大輔】