浦和DF三都主アレサンドロ(32)が名古屋へ移籍することが1日、決定的となった。7月下旬に名古屋側から獲得オファーを受け、クラブ間の交渉が続いていたが、完全移籍でほぼ合意した。契約期間は今月から11年1月末まで1年半となる見込み。週明けにも、三都主と名古屋が金銭面などの条件を煮詰め、正式発表する。浦和の信藤チームダイレクターは「フィンケ監督とも話し合い、クラブ内の意見はまとまっている。(名古屋と)合意することになると思う」と見通しを語った。

 三都主は04年に清水から浦和へ加入。左MFやサイドバックの主力として活躍し、06年のリーグ初優勝にも貢献した。だが、昨季以降は相次ぐ故障に見舞われ、戦列復帰した今季は若手の台頭もあって、出場したリーグ戦6試合のうち、先発2試合と出場機会が減少。「(他クラブから)評価してもらえるのはありがたいこと。本来なら浦和で結果を出せれば1番だけど、サッカー選手として将来を考えたい」と浦和首脳陣に、移籍へ前向きな考えを伝えている。

 ナビスコ杯を含む公式戦3連敗中の浦和は2日、ホームで清水と対戦。ベンチ入り濃厚な三都主にとっては、浦和の一員としてのラストマッチとなりそうだ。