<J1:G大阪2-1新潟>◇第22節◇19日◇東北電ス

 G大阪のFWルーカス(30)が、開始92秒に約25メートルのミドル弾を決めた。相棒レアンドロからボールを受けると、ちゅうちょなく右足を振り抜き、敵地の3万大観衆を黙らせた。同42分にはMF二川も今季初ゴールで続き、04年6月6月26日以来5年ぶりに「鬼門」の敵地新潟で勝利。4位に浮上し、最大19あった首位鹿島との勝ち点差を11まで縮めた。

 最近5試合は4勝1分けと、どん底だったチームは完全に復調気配だ。殊勲のルーカスは「全力で次の試合も戦えばチャンピオンは見えてくる」と奇跡の逆転Vをあきらめない。西野監督も「あと1、2点取れていれば言うことなしだが、結果が出るようになった」と満足そうだ。

 3点差以上の勝利なら3位浮上の可能性もあったが、後半23分に遠藤が“神の手”ならぬ“悪魔の手”でハンドの反則を取られPKを献上し失点。遠藤は「わざとじゃないですよ…」と苦笑いしていた。【益子浩一】