浦和の日本代表DF田中マルクス闘莉王(28)が「弾丸FK」でチームを約2カ月ぶりのリーグ戦連勝に導く。18日、19日の川崎F戦(等々力)へ向けたさいたま市内での全体練習後、阿部、梅崎、ポンテのキッカー候補がゴールの枠を外す中、フィンケ監督から「トゥーリオ、カモン!」と指名を受け、直接FKをテスト。約20メートルの距離から壁5枚の頭上をかすめるライナー性のキックを立て続けに2本、ゴール右隅に突き刺した。
普段はペナルティーエリア内で味方の間接FKを押し込む「ターゲット」の役割を担う闘莉王だが、この日は「みんなよりマシだと思うよ。オレにも蹴る権利がある。ポンテも阿部も決めてないからね」とキッカーに名乗りを上げた。渋谷幕張高3年時の00年選手権千葉県大会決勝・習志野戦で直接FKを決め、チームを初の全国大会出場に導いたが「プロになってからはないと思う」。実は8月22日の広島戦でも素早いリスタートから蹴り込んでいたが、主審がプレーを止めていたため認められていなかった。
浦和は近年、故障や移籍でキッカーの人材が不足し、今季はここまで直接FKでの得点はゼロ。昨年5月17日のG大阪戦(埼玉)で梅崎が決めたのが最後だ。前節山形戦でリーグ戦の連敗を7で止め、シーズン終盤での巻き返しへ真価が問われる川崎F戦。「結果にこだわって、1試合1試合集中する」という闘将が、攻守両面でキーマンになりそうだ。【山下健二郎】



