J2仙台FW中島裕希(25)が、故郷の富山で「不完全燃焼」の借りを返す。プロ入り後初の、地元での公式戦となった第1クール富山戦。中島は決勝ゴールを奪いながら、右ひざ内側側副靱帯(じんたい)を損傷して退場。わずか9分間で地元ファンの前から姿を消した。リベンジとなる4日のアウェー富山戦。1分でも長くプレーし、凱旋(がいせん)弾を再現する。
5月10日の富山戦、故郷での初得点をマークした中島に笑顔はなかった。開始44秒で電光石火のゴールを奪いながら、シュートを打った際に混戦で右ひざを強打。プレー続行できず、9分間で退いた。「恥ずかしかった。ゴールの喜びよりも、残念で悔しい思いの方が強い」と中島。4日の富山戦へ向けて「出場時間はもちろん、得点にこだわって戦いたい」と燃えている。
前回対戦に続き、実家のある富山県高岡市から家族や「中島裕希後援会」のメンバー、母校富山一の同級生らが応援に駆けつける。後援会の山本哲朗さん(55)は「5月と同じくらいの人(約80人)を集めて応援したい。前回は9分間しか見られなかった(笑い)。今度こそ、裕希の最高のパフォーマンスを見たい」と待ちわびた様子だった。
前回、試合前に応援団の場所を確認した上で得点しながら「ゴール後に駆け寄ってパフォーマンスする」という公約を果たせなかった。好調のFWマルセロ・ソアレスが出場停止明けのため、途中出場が濃厚な中島は「いっぱい来てくれる知り合いのためにも、練習からアピールして、またゴールを決める」と言った。5カ月前、ため息に包まれて終わった応援席に再び火をつける。【木下淳】



