J2横浜FCの樋口靖洋監督(48)が、来季の横浜のコーチの有力候補に浮上した。横浜FCは25日、樋口監督との契約を1年残して解除すると発表。来季木村和司氏(51)の監督就任が決まっている横浜は以前から樋口氏をコーチの候補としてリストアップしており、今後本格交渉に入るとみられる。J監督の経験がない木村氏の補佐役として、J3クラブで監督経験のある樋口氏は適任。横浜は樋口氏の古巣で、80年代にともにプレーした木村氏は旧知の仲でもある。

 樋口監督の解任は、49節終了時で11勝10分け28敗で18チーム中16位の成績不振とともに、来季のチーム編成に対する考え方の違いが理由とされた。ベテラン勢と若手の融合で営業面も重視するクラブに対し、樋口監督は若手中心の攻撃サッカーを望んだようだ。目指す攻撃サッカーは、木村新監督の右腕としてJ1の舞台で実現されそうだ。