コンサドーレ札幌のDF石川直樹(24)の来季残留が内定したことが11月30日、分かった。石川は来季も柏と契約が残っているが、札幌は期限付き移籍の期間延長を打診。この日までに両クラブ間で合意した。今後、条件面での詰めを行い、近日中に正式発表される。柏のJ2降格で懸念された石川の去就だが、本人の希望を尊重し、柏との直接対戦にも出場できる方向で契約を延長する方針だ。

 DF石川が札幌に残ることが濃厚となった。期限付き移籍延長での残留を希望していた札幌と保有権を持つ柏、石川の代理人間で続けられてきた契約交渉は11月30日までに合意。今後、石川本人も含め最終的な作業に入る。既に石川本人は来季札幌でのプレーを望んでおり、近日中に正式決定する運びだ。

 石崎監督が続投条件としてクラブ側に要望していた重要案件だった。石川は今季7月に途中加入しDFの柱として19試合に出場。守備陣のまとめ役兼精神的支柱として指揮官の信頼も厚く、正式決定となればチームづくりは1歩前進する。29日にはサイドバック候補の東京DF藤山の加入も発表。石川の残留内定で、10年新体制へ向けた骨格部分が、少しずつ形を成してきた。

 11月28日に柏のJ2降格が決まったことで、懸案事項の1つとして浮上していた直接対戦時の出場も、問題なく着地しそうだ。柏ユースからの生え抜き選手で、育ててくれたクラブへの思いもある。石川本人の意思に委ねる形での契約となるが、既に両クラブには相手に関係なく出場したい希望を伝達済み。来季は札幌の一員として全力でプレーできる条件も整った。

 今季は昇格へ向けた守備陣立て直しの切り札として途中加入したが、目標達成には至らなかった。石川は「(北海道での)生活も落ち着いてきた。せっかくここまで(札幌に)携わってきて、このままでは終われない」と、昇格再挑戦に燃えている。