日本代表DF田中マルクス闘莉王(28=浦和)の名古屋入りが決まった。22日、名古屋の久米一正ゼネラルマネジャー(54)が完全移籍で合意に達したと明かした。同日未明に闘莉王側から「名古屋に行く決心をしました」と連絡が入ったという。契約は複数年で年俸1億2000万円(推定)。今後、代理人を通じて条件の細部を詰め、24日に正式発表される。

 闘莉王は当初、中東など海外移籍が有力視されていた。名古屋は守備の要、チームリーダーとして最大級の評価で争奪戦に参戦。11日の初交渉にはストイコビッチ監督も出馬し、来年のW杯南アフリカ大会への調整法など自身の経験も伝えながら口説いた。闘莉王は「レッズとの別れはつらいけど、クビになったと思ってゼロから出発したい」と発言。名古屋入りは決定的となっていた。