横浜FCのFWカズ(三浦知良、42)が、古巣キンゼ・デ・ジャウーから獲得オファーを受けた。カズは23日、永住権更新手続きのために滞在していたブラジルから帰国。横浜FCのDF戸川健太(28)とともに約10日間ジャウーの練習に参加し、練習試合でも活躍した。「クラブから、残ってほしいといわれたんだ」と、笑顔で明かした。

 カズにとってジャウーは特別なクラブだ。プロとして初めて活躍したクラブであり、同市の名誉市民でもある。チームへの思いは今も変わらない。「来年1月10日に開幕して5月までに20試合ある」と、古巣でのプレーを思い描いて話した。

 現実的には横浜FCとの契約延長が確実で「横浜FCと話をしなければいけないから、って言ったよ」。それでも「今ジャウーは州3部だけど、代理人は2部や1部のチームとも話をすると言ってくれた。そういうのはうれしいね」と話した。

 中山の札幌移籍を聞いて「じゃあ、J2はゴンに任せて、オレはブラジルでやるよ」と冗談を交えながら親友の移籍を喜んだ。プロの原点で刺激を受けたカズは年末の家族旅行でリフレッシュし、年明けのグアム自主トレでプロ25年目のシーズンをスタートさせる。【荻島弘一】