悔しさいっぱいの“札幌デビュー戦”だった。コンサドーレ札幌は熊本キャンプ5日目の17日、同市内で鹿屋体大と練習試合を行った。FW中山雅史(42)は後半から出場。3本のシュートを放つも、得点は挙げられなかった。右足内転筋付着部炎の影響から、ようやく迎えた初実戦は納得の結果とはならなかったが、3月7日の開幕アウェー鳥栖戦に向け、見えた課題克服と自らを高めていくことを誓った。試合は4-0で勝利した。

 後半30分、最大の見せ場が訪れた。後方からの縦パスを受けた中山が、ゴールに向かって突き進む。目の前にいるのはGKだけ。遅れてきた相手DFのチェックを受ける前に、左足でシュートを放った。しかし相手GKのセーブに遭い、得点はならず、50人の観客からため息が漏れた。1対1の好機を逃し「痛恨」と大きく声を張り上げた。

 計3本のシュートを放つも無得点に終わった、札幌で初の対外試合。「45分プレーしただけにとどまってしまった。走ろうとしたが、スピードに乗れなかった。悔しさの残る部分が多い」と反省ばかりが口をついた。得点を逃した場面にも「ボールが速い。逃げていくんだよ」とおどけて報道陣を笑わせながらも「ボールの置き所の未熟さが腹立たしい」と自らを戒めた。

 ゴンゴールこそならなかったが、つかんだことは多かった。「もっと前線で顔を出して、2人、3人と絡むプレーができれば良かった。いろんなことをしなければならないのは当たり前だけど、もっと意識を高めないと」。実戦勘、連係、ポジショニング、仲間の特性を知ること…。「もっと突き詰めていきたい」。課題を知りすべてを高めることの必要性を強調した。

 ただ右内転筋付着部炎を乗り越え、開幕にメドの立つ時期に45分間、フルで動くことができた。「疲れたけど、とりあえず45分できたから」と今後への確かな手応えは得た。「次の試合は僕にとっても札幌にとっても大事。しっかり高めていきたい」。21日に控えるJ1神戸とのプレシーズンマッチでは、この日より確実に前進した姿を見せにいく。【砂田秀人】