<練習試合>◇17日◇宮崎県総合運動公園陸上競技場
スーパーサブの、もう1歩先へ-。J1仙台FW中原貴之(25)が、今季初の対外試合(対J2福岡)で2得点を挙げた。後半1分に得意の頭でベガルタの今季初ゴールを奪うと、10分後にも左足で豪快ボレーを決めた。昨季は無得点に終わったキャンプ中の練習試合で結果を出し“先発昇格”をアピールした。試合は2試合計2-3で敗れた。
相変わらずの身体能力だった。0-1の後半1分、MF太田のシュートをGKがはじく。大きくゴールから遠のいたが、中原の頭は届く。2010年初ゴールを流し込み「しゃあ」と軽くほえた。圧巻は同11分だ。MF太田のパスを右足で浮かし、半回転して左足ボレー。一時は勝ち越しの2点目をゴール右隅に突き刺した。
今季初実戦で最高のスタートを切った。昨季はキャンプ中の練習試合6戦で、FWただ1人の無得点。そのまま突入したシーズン序盤は10試合連続でベンチを外れ、紅白戦にも参加を許されなかった。それが早くも2得点。「去年の反省を生かせてホッとしてます。ただ、今日で終わっちゃ意味がない。継続したい」と中原は口元を引き締めた。
「スーパーサブ」卒業の1次試験も突破した。昨季リーグ戦は途中出場で全10得点を奪ったが、今オフは先発へのこだわりから新潟への移籍を模索。残留したが、現状に妥協したわけではない。「先発しても『後半、体力が落ちる』と言われて悔しかった」と中原。この日は、その後半に2点を奪い、手倉森監督から「今年は絶好調。自信を持っていい」と評価された。
昨年度の天皇杯ではJ1勢との4試合に先発し2得点。「このまま試合に出続ければ体が90分に慣れる。残り3つの練習試合も得点すれば、嫌でも僕が使われるはず」。背番号9。ブレークの予感だ。【木下淳】



