<J2:札幌0-0東京V>◇第11節◇5日◇札幌ドーム

 コンサドーレ札幌は東京Vに引き分け、石崎体制最長タイの6試合連続未勝利となった。今季初めてスタートから3-5-2システムで臨み、好機はつくったものの決定機を決めきれず、2戦連続スコアレスドローに終わった。石崎信弘監督(52)就任後、2試合以上連続で無得点だったのは、昇格が消滅した昨季10月以来2度目の事態。DF陣は2戦連続完封と奮闘したが、FW陣は6戦連続無得点と、かみ合わない状況が続いている。

 とにかくゴールが遠い。札幌の攻撃陣がもがき苦しんでいる。後半ロスタイム、MF砂川の左クロスにFW中山雅史(42)が右足を伸ばしてスライディング。相手GK土肥と激突しながらも体をなげうってゴール前に飛び込んだ。気迫のこもったプレーも、主審は危険なプレーとしてファウルと判断。中山にとっては08年11月23日の柏戦以来528日ぶりとなる警告だった。熱いゴン魂をもってしても得点は生まれなかった。

 押し込んでも結果が出ない。前半37分、FWキリノ(25)が左サイドをドリブル突破。DF1人をかわしたもののシュートは力なくGK前に転がった。キリノは後半10分にも自ら50メートルをドリブルし、ゴール前まで持ち込むも、最後に放った右足シュートはGK正面をついた。FW陣は6試合連続無得点。石崎監督は再三のチャンスを逃したキリノについて「チャンスに絡むことは誰でもできる。FWに求められるのはゴール。残念な結果だった」と厳しい口調で振り返った。

 システム変更は、決して失敗ではなかった。この日は初めて3-5-2でスタート。90分通しゲームを支配したにもかかわらず最後の精度が足りず勝ち点3を奪えなかった。今のチームに足りないものを問われたゴンも「これだとあげて、それを直せれば解決するというものでもない」と険しい表情を見せた。シュート19本と圧倒しながら敗れた4月25日の水戸戦後、石崎監督はゴールへの意識を高めるためにクロスからのシュート練習を繰り返して課した。対策しても解決しないという、負のトンネルに迷い込んでいる状態だ。

 10試合で勝ち点10の15位。3位甲府とは勝ち点差10開いた。逆に最下位富山とは1試合分の3。得失点差もあり、次節のアウェー北九州戦で大敗でもしなければ最下位に転落する可能性は低いが、昇格圏との差は引き離されている。何か1つでも浮上のきっかけをつかむには、次節でしっかり勝ち点3を奪うしかない。【永野高輔】