<MCLみやぎチャレンジリーグ:仙台5-1仙台大>◇8日◇宮城スタジアム

 仙台MF三沢純一(25)が、リーグ12戦勝ちなしと苦しむチームで存在感を増している。右MFで先発し、2得点1アシストをマーク。7月18日の東北学院大戦でハットトリック、同28日の栃木県国体代表戦で1点を挙げ、控え組での3戦連発で計6得点と爆発している。試合は仙台が勝った。

 前半29分に先制点を奪った。左のFW平瀬からパスをもらい、右足を振り抜く。圧巻は2点目だ。後半11分に右サイドをえぐった後、中央に鋭く切り返して左足でカーブをかけた。鮮やかな曲線がゴール左上まで描かれ「自分でもビックリした」。指揮した手倉森浩ヘッドコーチも「個人の持ち味を生かすことが勝利への近道。いい状態なのでトップに絡めてあげたい」と起用を進言するつもりだ。

 青森山田、筑波大をへて08年に仙台入り。プロ2年目の昨季はJ初出場を果たしたが、2戦計8分間の出場にとどまった。勝負の3年目。「チームが勝ててない中で、自分が点を取って突き上げてやろうって気持ちです」。目標はJ1初出場&J初得点で勝利。いま最もイキのいい三沢が、ラッキーボーイに名乗りを上げた。【木下淳】