<J1:新潟4-1清水>◇第19節◇17日◇東北電ス

 こんなエスパルスは今季初めてだ…。清水が今季最多の4失点で初めて連敗した。前半32分、警戒していたFKから先制点を奪われると、後半4分までに3失点。一時は途中出場のFW原一樹(25)が1点を返して2点差に迫ったが、試合終了間際にPKからダメ押し点を決められ、得失点差で3位に後退した。中4日で迎える次節磐田との静岡ダービー(22日=エコパ)は大きな正念場となった。

 完敗だった。前節からスタメン4人を変更して臨んだ一戦は、最後までチームが機能することはなかった。長谷川監督は「やっぱり中2日で新潟まで移動してというのはきつかった。(選手たちの)体が重く、いつものアグレッシブさがなかった」と、疲れ切った表情で敗戦を振り返った。

 5月に今季初黒星を喫した新潟に痛恨の先制点を奪われた。前半32分、ペナルティーエリア中央右でDF平岡が相手選手を倒してファウル。試合前からFKを警戒していた新潟MFマルシオ・リシャルデスに、壁6枚の頭上を越され、2試合連続でFKから失点した。さらに、このプレーでDF平岡が今季4枚目の警告を受け、次節は出場停止の痛手まで負った。同42分にも失点し、前半だけで2失点。後半開始4分にはDFラインを完全に崩されW杯日本代表FW矢野にも決められた。

 途中出場のFW原が強引なドリブル突破から1点を返し意地を見せたが、終了間際に前がかりになったDFラインを破られ、PKを献上。今季最多4失点での敗戦にGK西部は「FKはうまいのも、狙ってくるのも分かっていた。いいシュートではあったけど…」と唇をかんだ。

 今季初の連敗で順位は3位に後退した。内容的にも最も厳しい試合だった。MF小野は「苦しい状況の中で何もできなかった。責任を感じている。ここが正念場。もう1度、みんなで勝つ気持ちを持ってやっていくしかない」と、責任を背負いながら、最後は前を向いた。FW岡崎も「負けても次に勝てばいい。それぐらいのメンタルを持たないと、優勝できない。みんなで声を出してやっていく」。この悔しさを忘れなければ、完敗は快勝に変わる。【為田聡史】