無理してでも出場する!

 内転筋痛で前節磐田戦を欠場した清水MF本田拓也(25)が次節川崎F戦(29日=アウスタ)の強行出場を志願した。26日、全体練習に合流しフルメニューを消化。「痛み?

 多少怖さはあったけど、気にならなかった。インサイドで長めのボールも蹴れた。横の動きも大丈夫。次やればリーグ戦は1週間空くので多少無理してでも出たい」と、話した。

 1ボランチ=アンカーに入る本田は連敗ストップのキーマンになる。この日の練習前のミーティングで、磐田戦の映像を使いながら、サイド攻撃と1対1の守備の重要性を再確認した。正確なロングパスを駆使してサイドチェンジをする展開力と、対人プレーの強さは、まさに本田の特徴そのものだ。

 「最近の試合は無理して縦パスを入れて、取られてからのショートカウンターを受けることが多い。シンプルにサイドを使っていくことは大事なこと」と、さっそく復帰戦でのイメージを膨らませた。派手さはないが、忠実に与えられた役割を全うする“仕事人”の復帰はチームにとって大きな力になる。【為田聡史】