鹿島が、戦国武将・上杉謙信ばりの「車がかりの陣」と「スズメのご加護」で新潟を打倒する。29日の紅白戦で、1トップにFWマルキーニョス(34)、2列目に本来FWの興梠慎三(24)、MF本山雅志(31)を入れる、4-2-3-1システムをテスト。MFフェリペ・ガブリエルも含めた4人で、車輪の様に回転しながら連動する動きで、仮想新潟の控え組守備網を何度も突破した。

 久々の中盤をこなした興梠は「流動的に動いた。マルキがサイドに下がることもあったので、その時は自分が1トップみたいに」と説明した。吉兆もある。8月末にクラブハウスで、2羽のスズメをスタッフが救い出して以来、現在無敗。2羽のスズメは、新潟にゆかりのある上杉家の家紋だが、これも味方に引き寄せ、優勝へ向け落とせない一戦に臨む。