横浜が、木村和司監督(52)の長期政権をにらみ、ポスト中沢の補強に乗り出すことが29日、分かった。この日、同クラブは、今季単年契約だった木村監督の来季続投を発表した。契約は複数年で基本合意。長期的視野で同監督に名門復活を託し、目標に掲げる「攻撃サッカー」の実現を支える守備力充実のため、同監督の母校、明大3年のDF丸山佑市(21)の獲得に乗り出す方針を固めた。

 丸山は、Jリーグの複数クラブが獲得に乗り出している流通経大3年DF山村と並び、大学サッカー界を代表するDF。明大ではセンターバックを務め、ロンドン五輪出場を目指すU-21(21歳以下)日本代表にも選出されている。横浜の下條佳明チーム統括本部長も「タッチも柔らかく非常に能力の高い選手」と高評価。現在、大学3年のため「獲得競争が激しくなるかも知れないが、ぜひ横浜を選んでほしい」と話した。横浜は、今後も守備の大黒柱としてDF中沢に強い期待を寄せている。丸山の再来年加入が実現すれば、第一線でプレーするベテランに強い影響を受けながら成長を遂げることも期待できそうだ。