<J2:草津1-0札幌>◇第32節◇10月31日◇札幌厚別

 ゴンは、来季も闘う。元日本代表のコンサドーレ札幌FW中山雅史(43)に現役続行の意思があることが10月31日、分かった。今季は出場12試合無得点ながら、チームの精神的支柱として奮闘。来季も選手として続けていくことを最優先に考えている。札幌での去就は今後の交渉次第だが、中山のサポーターにとってはうれしい話題だ。チームは草津に0-1で敗れ、残り6試合を残して今季の昇格が消滅した。

 ゴンの現役続行が有力となった。来季去就については、クラブの編成作業が進んでいないため未定だが、ユニホームを着続けることは、ほぼ確実になった。中山は「選手?

 そりゃあ、来年もやりたい思いはある」と現役への思いを明言。ケガなど不慮の事態さえなければ、JFL時代も含め、現役22年目に突入することになる。

 今季は全30試合でベンチ入り。現時点で無得点と結果は出ていないが、磐田時代同様、精神的支柱としての存在感は健在だ。ある選手は「ベンチに中山さんがいるといないでは、全然違う」と効果を口にするなど、結束の要として絶大な力を発揮してきた。

 草津戦では出場機会こそなかったが、ハーフタイム終了後にメンバーを激励。三上大勝強化部長(39)は「特に後半戦以降、中山選手という、生きた教材があって、チームは精神的に進化した」と評価した。全身にケガを抱えながら、ただ1人休みなしで練習に参加する姿勢も、若手の刺激となった。

 矢萩竹美社長(60)が「チームだけでなく、営業面に関する貢献度も高い」と話すように、知名度でも尽力。7月25日の横浜FC戦は“カズゴン対決”で2万6875人を集めた。これはクラブのJ2開催3位の数字で、昇格目前の07年終盤2戦に次ぐもの。昇降格に関係ない試合としては、異例の動員数で影響力を示した。

 J最高齢カズも既に現役続行を明言。ともにサッカー界をけん引してきた中山の闘志も燃え尽きていないが、正式な結論はシーズン終了後になりそうだ。「チームが必要としているのであれば残りたいが、いろいろな問題もある。今季が終わったときにゆっくり考えたい」と慎重な姿勢を崩さない。札幌サイドの意向と照らし合わせ、双方にとって最善の道を導き出す。