左足首痛の磐田DFイ・ガンジン(24)が、今日20日の山形戦(ヤマハ=午後5時)に強行出場する。19日、完全非公開となった前日練習で、負傷後初めてチームに合流。ボール回しやクロスシュートなど、実戦形式の練習はなかったが、DF古賀正紘(32)の欠場が決まり、先発出場が濃厚となった。イは「監督からは『無理をしないで気をつけて』と言われた。ベンチでもいいから入りたい」と出場に強い意欲をみなぎらせた。

 18日の練習から訴えていた。けが人が続出し、ナビスコ杯優勝以降3戦1分け2敗と勝てていないチーム事情に休んではいられなかった。トレーナーに思いを伝えた。当初の予定では午前8時半からリハビリを行う予定だったが、急きょ同10時からの全体練習に合流した。「今日一緒に練習をやれたから(監督に)試合をやりたいという気持ちは伝わったと思う」と笑顔を見せた。

 まだ左足で踏み切ったり蹴ったりすると痛みが走る。「試合をやってみないとどうなるか分からない。我慢してやれば大丈夫だと思う。明日の試合のことだけ考えている」。不屈の韓流戦士は、ピッチに戻ることだけを考えていた。【栗田成芳】