<天皇杯:鹿島2-1清水>◇決勝◇1日◇国立

 鹿島が3年ぶり4度目の優勝を決めた。清水を撃破し、4年連続5度目のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。1-1で迎えた後半32分、MF野沢拓也(29)が直接FKで決勝ゴール。今季限りで引退するDF大岩剛(38)の最終戦に花を添えた。天皇杯、リーグ戦、ナビスコ杯を通じ、通算14冠目を達成した常勝軍団が、クラブ創設20周年を迎える今年、初のアジア王者に向けスタートを切った。

 MF小笠原主将から手渡された天皇杯をDF大岩が高々と掲げると、鹿島サポーターから大歓声が湧き起こった。「大岩に有終の美を」を合言葉に、チーム一丸となってつかんだシーズン初タイトル。悲願のアジア王者への道も開け、決勝点の野沢は「ACLは絶対出たかった。自力で勝ち取れてよかった」と話した。

 前半26分、MFフェリペガブリエルがCKをヘディングで合わせて先制ゴール。だが、後半14分、清水FWヨンセンに決められ振り出しに戻された。その後、清水に傾いた流れを、DF伊野波、中田らを中心に体を張った守備で守り、野沢が「練習通り」という直接FKで仕留めた。

 リーグでは最少失点(31失点)、最少負け数(6敗)ながら、4位に甘んじた。ナビスコ杯は8強止まり、ACLは2年連続16強で敗退した。常勝軍団にとって無冠は許されなかった。中田は「今日がスタート。ACLは悔しい思いをしたし、来季は取りたい」。小笠原も「ACLを取って、4冠を目指す」と早くも次のシーズンを見据えた。【塩谷正人】