日本代表定着へ「足固め」だ!
仙台MF関口訓充(25)が17日、大阪市住之江区のミズノ本社で特注スパイクの製作に着手した。今まで同社の既製品を使用してきたが、昨年10月の代表初選出を機に世界に1足だけの“関口モデル”が実現。3月のリーグ開幕戦を完成目標とし、足型を測定した。同社と用具契約を結ぶ日本代表MF本田圭佑や中村憲剛ら一流選手も測っており、肩を並べた形だ。
測定はミズノ社が誇る2台の最先端機器で行った。まず、3次元測定機。両足に8個ずつマーカーを付けて機器に入れ、足の長さ、幅、高さ、かかとの傾斜角度など17項目を採寸して数値化した。以前は石こうが固まるまで30分ほど時間を要したが、最新の技術では立体的な画像が、瞬時に正確に表れる。2次元の測定機では、骨格の特徴や土踏まずの形状などを診断。両データで補完し、最善のスパイク選びの参考にする。
一例として、関口の足のサイズは左が25・68センチ、利き足の右が25・76センチと分かった。だが、関口は「スパイク内で足が固定されずに動くのが嫌」で、サイズの小さい25センチを履いていた。極限までフィット感を高めるため、時に足の爪が内出血する状態だった。
そこで、同社フットウエア開発課の桑原拓郎主事(33)は計測を基に25・5センチを推奨。サイズを大きくする分「爪先の革が伸びにくい最新素材を加えてサイドを絞り、ステッチ(刺しゅう)や中敷きで補強してみましょう」と提案した。通常は約40日の製作期間を特別に短縮し、2月上旬にサンプル品が届く。キャンプ中の練習試合で試し、さらに改良を加えて3月の開幕前に完成させる予定だ。
同社の宮本暁史氏(29)は「選手の満足度を理想に近づけ、我々も意見をもらって開発に生かしたい」と継続サポートを約束。関口も「横幅とか、自分の足に合ったものを作っていただける分、プレーの質を高めないと。代表定着という結果で恩返ししたい」。新スパイクで地に足をつけて目標に突き進む。【木下淳】



