新加入のFWマゾーラ(21)が、初スタメンで魅せた。浦和は5日、さいたま市内のグラウンドで、東海大と今季3戦目の練習試合を行った。前半だけで全得点を奪い、5-1で勝利した。

 左サイドで先発すると、わずか開始1分。スピードのあるドリブルで左から切り込み、ゴール前へ突進。ファーストプレーで、約650人のサポーターの心をとらえた。その2分後に、FWエスクデロ・セルヒオ(22)が蹴ったFKに頭で合わせ、初ゴールも決めた。「サポーターの前で決められてうれしい。始めたばかりだが、お互いの交流を深めつつうまくプレーできている」と、満面の笑みだった。

 ここでプレーすることが、夢だった。浦和に所属していたFWワシントンとサンパウロFCで出会い、影響を受けた。「サポーターは日本一だと聞いていたが、言っていた以上にいい」と、喜びをかみしめた。

 合流5日目の活躍にペトロビッチ監督(45)も褒めちぎった。「パワーがあるし、スピードは爆発的。個人技もある。今日のパフォーマンスを1年間やってもらえば、チームの戦力になる」。信頼をがっちりつかんだ秘密兵器が、タイトル奪取へ好スタートを切った。