神奈川県警は16日、17歳の少女にわいせつ行為をしたとして、県青少年保護育成条例違反の疑いで、フットサル日本代表の内村俊太容疑者(23=湘南)と、友人で塗装工の姫野愁都容疑者(22)を逮捕した。

 逮捕容疑は、7月2日午前2時半ごろから約15分間、小田原市内の内村容疑者の自宅に呼び出した無職の少女に、姫野容疑者と共謀してわいせつ行為をした疑い。この日の午前6時半に自宅前の路上で逮捕された。県警の少年捜査課によると、容疑を認めているが「性行為はなかった」と話しているという。無職少女とは6月に共通の友人を通じて知り合い、犯行時、少女が未成年者であることは認識していたという。

 内村容疑者は、アマチュア選手として湘南ベルマーレフットサルクラブに所属。運営会社の株主であるNPO法人の契約職員として、小田原市上府中公園の管理人として働いている。昨年、フットサル日本代表に招集され、今年4~5月のアジア選手権(ベトナム)の優勝メンバーでもある。

 湘南とFリーグ(日本フットサルリーグ)は事実関係の確認を進めており、近日中に処分を出す予定。Fリーグの松崎康弘COO(最高執行責任者)は「報道された内容が事実であれば当然、代表から外します。スピードがある選手としてはすばらしい才能を持っているが、許されない行為をしたのであれば、甘い処分にはしません」と話した。

 県警によると姫野容疑者は大学生以上で構成する地元サッカークラブに所属。内村容疑者とは今年5月、小田原市内の飲食店で知り合った。

 ◆内村俊太(うちむら・しゅんた)1991年(平3)8月1日、岩手県生まれ。江南義塾盛岡高ではサッカー部に所属し、1年時に岩手代表として国体出場。10年に高校を卒業し、フットサル転向。同年11月にFリーグ花巻に加入。12年に湘南へ移籍。昨年、フットサル日本代表に選出された。176センチ、64キロ。