サッカー女子の強豪、常盤木学園高(宮城)のエースFW白木星(あかり、3年)が、今季なでしこリーグ年間優勝の浦和レッズレディース入りすることが1日、分かった。札幌札苗中時代にノルディーア北海道に所属。高校では1年生でレギュラーとなり、年代別日本代表も経験。171センチの長身を生かした得点力が持ち味で、複数チームの誘いの中からリーグV3度の名門を選んだ。近日中に浦和から正式発表される。

 白木が全国大会8度の優勝を誇る常盤木学園高を経て、なでしこリーグ女王・浦和の門をたたく。「リーグの結果を見て、チャレンジしてみたいと思いました」といきさつを明かした。浦和FWには今季MVPの同校OG後藤三知(24)ら強力なライバルがいる。それでも高いレベルで、技術を磨く決意をした。

 高校1年時からなでしこリーグは憧れだったが、2年時は「大学進学も考えた」。3年になって両親の金銭的負担などを考慮し、進路をなでしこリーグ1本に絞った。浦和は今季リーグ戦で常に上位をキープし、常盤木学園高OGも在籍。好印象を持った。

 札幌札苗中では、当時中学生から社会人までが所属するノルディーア北海道で存在感を示していた。身長169センチは同校入学後に2センチ伸びて171センチ。長身を生かしたドリブル突破と得点力が武器だ。1年時に全国高校女子選手権2連覇を経験。昨季は優勝したなでしこ2部、チャレンジリーグで最優秀選手賞を獲得した。FW陣がそろう同校で2列目のMFもこなしてミドルシュートでゴールするなど、プレーの幅も広げた。その技術に複数クラブが興味を示し、浦和がいち早く獲得に動いたという。

 年代別の日本代表も経験し、将来のなでしこジャパン入りが大きな目標だ。同じ札幌出身で同校から浦和入りし、女子W杯優勝に貢献したDF熊谷紗希(24=リヨン)と同じ道を歩む。「そこで(浦和で)結果を残せれば」と、定位置獲得が夢へとつながる。【久野朗】

 ◆白木星(しらき・あかり)1996年(平8)11月4日、札幌市生まれ。札幌伏古北小3年時、伏古北FCでサッカーを始め、5年からSSS札幌。札幌札苗中ではノルディーア北海道に所属。好きな選手はFWメッシ(バルセロナ)ら。家族は父剛さん(43)母由美さん(43)兄颯(はやて)さん(20)弟幹(もとき)さん(16)。171センチ、62キロ。血液型A。