C大阪の日本代表MF乾貴士(22)が21日、東日本大震災の早期復興のため、今シーズン中「自転車通勤」を貫くことを明かした。震災直後、被災地がガソリン不足に陥ったことを受け「少しでも被災地にガソリンが回るようになれば」との思いから始めた、生まれて初めての自転車通勤。自宅から南津守の練習場までは約10分の距離で「これからは暖かい季節になるし、ちょうどいい運動にもなる。せっかく始めたんで、寒い日や用事がある時以外はシーズン中もずっと自転車で通おうと思います」と話した。

 この日は、遠征先の韓国から約8時間かけて大阪のクラブハウスまで戻った後、ほかの選手がマイカーで帰途につく中、ただ1人、自転車にまたがった。今後は中3日で24日にリーグ再開幕となる山形戦(NDスタ)が控えているが「ゆっくり休んで疲れをとって、次はしっかり勝ちたい」と意気込んだ乾。グラウンド外ではエコライフを貫き、その分ピッチでエネルギーを爆発させる。【福岡吉央】