<ACL:鹿島2-0上海申花>◇1次リーグH組◇3日◇国立

 鹿島がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)4年連続1次リーグ突破を決めた。FW興梠慎三(24)の2ゴールで上海申花(中国)を撃破。H組首位の水原三星(韓国)が3-1でシドニー(オーストラリア)を破ったため、勝ち点9で並び、決勝トーナメント進出条件の2位以内を確保した。興梠はACLチーム最多の10得点、ホーム得点不敗記録を24試合(22勝2分け)に伸ばした。

 雨の国立で、興梠が輝いた。0-0の前半32分、MF小笠原満男(32)のFKを頭で合わせて先制した。後半35分にはMFフェリペガブリエルのシュートを、相手GKがはじく。狙いすまして飛び込み左足で押し込んだ。ACL通算チーム最多の10得点。ホーム得点不敗記録を24試合に伸ばした。「なんとか勝ててよかった。Jでは取っていないので、継続したい」。

 先制ゴールはMF小笠原のアシストだったが、主将の岩手帰郷を「アシスト」した得点でもあった。小笠原は今日4、5日と地元の盛岡市で被災した子どもたちとのサッカーイベントに参加する。試合後、小笠原は「慎三が触ってくれてよかった。勝って盛岡に帰らないと、来るなと言われるから」と苦笑いした。興梠はプライベートでも小笠原を「アシスト」している。興梠はオフになった震災後の中断期間、地元宮崎でチームメートと合同自主トレを行った。被災地支援活動を行う小笠原の呼び掛けに応じ、宮崎出身のJリーガーに声をかけ、同県を通じて被災地の子どもたちにサッカーボール200個を送った。

 2人のホットラインでもたらした勝ち点3だ。ACL得点数は、9得点のMF野沢を抜きチーム最多。10日には国立でシドニーを迎え撃つ。興梠はこの日の試合で警告を受け出場停止も「絶対に1位通過です」とチームメートに勝利を託した。【塩谷正人】