<ACL:名古屋1-0杭州緑城>◇1次リーグF組◇4日◇瑞穂陸

 名古屋が杭州緑城(中国)に競り勝って、1試合を残して1次リーグ突破を決めた。途中出場のFW久場(くば)光(21)がPKを獲得し、これをアジア杯日本代表MF藤本淳吾(27)が決めた。

 けが人続出の名古屋を、ストイコビッチ監督の采配が救った。後半32分。途中出場の3年目久場が藤本の40メートルロングパスに抜け出し、相手GKに倒されPKを獲得。これを藤本が決めた。指揮官はリーグ出場ゼロ、プロ3年間で公式戦出場たった2試合の小柄なアタッカー久場を同19分に投入。誰も予想しなかった勝負手の1枚目のカードが大当たり。無名の21歳が、大きな勝ち点3を運んできた。

 思い切った起用の理由を同監督は「元気な選手が前線に必要だった」と説明し「完璧な動きで、素晴らしい変化を与えてくれた」と感謝した。この10日間で金崎、吉村、闘莉王、ケネディが次々と負傷。主力級を計6人も欠く緊急事態だった。大ピンチを思い切った若手起用でしのぎ、1次リーグ突破。試合内容はともかく、悲願のアジア王者に向け1歩前進した。【八反誠】