毎年恒例、みちのく監督舌戦合戦が始まった!

 19日、仙台手倉森監督は「伸二さんはイライラしてるよ。今度の試合に勝って『イライラ

 イライラ』にさせたい」と“口撃”。山形の小林伸二監督(50)は「一度痛い目に遭ってみんと分からんやろ。早い時期に」と反撃。“先輩”の威厳を示す気満々だった。

 「セレッソ(大阪)とジュビロ(磐田)は負け試合」。小林監督は“無敗の仙台”をバッサリと切り捨てた。続けて手倉森監督の心中を読み、苦言を呈した。

 小林監督

 今回、絶対に勝ちたいはず。うちに負けるとこの先、きつくなるからね。期待されているチームの調子が悪くなると、全部がうまくいかなくなる。

 もちろん、敵将の成長は評価している。特に今季、守備に高い意識を持っていることには、脅威にすら思っている。だが好調な時こそ、小さな落とし穴にはまる。前半2-0から、後半3失点して敗れた08年の「みちのくダービー」を例に挙げ、こう話した。

 小林監督

 前半の後、選手が「いける」と手応えをつかんで、結局後半やられた。痛い目に遭ってみんと分からんやろ。何事も。

 “舌好調”な手倉森監督の挑発にもあえて乗った。首位柏を下したかと思えば、4日後の磐田戦で0-4と大敗したことを「(小林)伸二さんらしくない」と言われ「そりゃ俺だって、ああなるとは思わんかったよ。ちょっと緩んでいた。お客さんもアツイし、良いきっかけにしたい」。前哨戦の勢いそのままに、“伸二マジック”で「手倉森仙台」を凍りつかせる。【湯浅知彦】