<ナビスコ杯:浦和2-0山形>◇1回戦◇5日◇埼玉

 山形は“ザック流”に懸けたが、力及ばなかった。山形は後半38分、左サイドバックのDF山田に替えてFW大久保を投入。最終ラインは右からDF宮本、DF石井、DF園田の3バックとなり、日本代表ザッケローニ監督が1日のペルー戦で採用した形をとった。自慢の守備を手薄にしてでも、ゴールが欲しかった。小林監督は「最後は点が取れそうなぐらい良かったので」と明かす。苦肉の策であろうとも勝負したかった。それでも勝てなかった。

 指揮官が3バックを選択した背景には、若手の奮闘があった。特に、プロ初出場となった3年目のMF川島大地(24)。左サイドでプレーしてライン上にポツンと位置し、虎視眈々(たんたん)とパスを待ったり、積極的にFKでゴールを狙ったりと、初出場を感じさせない動きをみせた。

 先週は地元・鹿嶋市(茨城)に戻り、両サイドを刈り込んだ「この夏を乗り切れる髪形」(川島)にしてきた。11日は生まれ育った街のクラブにして、古巣の鹿島戦。黙っていても燃える一戦を前に、気合を入れ直した。「こういう時(デビュー戦)がくるのは分かっていたんで、準備はできていた」と冷静だった。チームは2年ぶりに公式戦5戦勝ちなし。リーグ戦に戻っても、新たな可能性に懸けてみる価値はある。【湯浅知彦】