<J1:仙台4-0甲府>◇第17節◇22日◇ユアスタ
第1子と300試合出場に祝砲を上げた!
仙台が甲府に圧勝。MF梁勇基(29)が前半19分、右足で先制した。19日に長男が誕生したばかり。自らのJ1、2通算300試合出場も含めW祝砲となった。仙台はこれで開幕12戦無敗。Jリーグ記録に並ぶ開幕13戦無敗まで、あと1となった。
有言実行だった。前半19分、GK林からのロングフィードにFW赤嶺が反応。柳沢、再び赤嶺を経由してゴール前でフリーの梁にボールが渡る。もう相手はGKしかいない。冷静にゴール左隅に右足で蹴り込んだ。長男誕生3日後に今季初ゴール。イレブンが一斉に梁の元に駆け寄り、ゆりかごダンスで祝福した。
得点の瞬間、子どものことを思った。「良い報告ができる。素直にうれしい」と手放しに喜んだ。昨季11得点男が、今季ゴールは生まれていなかった。パサーに徹し、仙台の無敗を支えていた。長男誕生と自身の300試合出場を祝う完璧なタイミングでの初ゴールだった。
8年目で迎えた節目の試合。04年、同じ年に仙台に来た手倉森誠監督(43)は目を細めた。「梁と関口がいたから今の俺がいる」と話していたことがある。梁は献身的な守備と抜群のバランス感覚でチームを支えた。手倉森監督は2人への感謝の念を持ち続けている。
東日本大震災の年に長男が誕生した。「命の大切さをより感じる年。子どもが育ったら今年あった出来事を伝えていきたい」。負けない仙台の中心に梁がいる。北朝鮮代表にも定着しつつある。30歳を前に才能が大きく花開き始めた。Jリーグタイ記録に並ぶ開幕13戦無敗へ「無敗は自信になっている。この粘り強さで1戦1戦戦っていきたい」。次節アウェー清水戦でも梁のゴールで勝利する。【三須一紀】



