清水DF辻尾真二(25)が、出場停止が明ける次節C大阪戦に向けて燃えている。17日、約1時間半の練習では主力組の右サイドでプレー。キレのある動きを見せた。「連敗を止めてチームの流れは良くなってきている。この流れを止めないためにも、勝ちたい」と引き締まった表情でグラウンドを引き揚げた。

 前節、大宮戦は累積警告で出場停止だったためスタンドから戦況を見守った。そんな中、左サイドのDF太田宏介(24)が1アシストを含む2点に絡む活躍でチームを4戦ぶりの勝利に導いた。プライベートでも仲の良い太田の活躍が何よりの刺激になった。痛めていた右膝も順調に回復。「まだ多少痛みがあるけど、状態はかなり良くなってきている。宏介も結果を出したし、自分もという気持ちはある。早く試合をしたい」と話した。

 7月に行われた前回対戦は、右膝のけがで出場できなかった。結果は0-4の大敗。その後、リーグ戦2連敗と苦戦が続いた。それだけに「チームをもっと勢いづけるためにも、自分らしく積極的に攻撃参加をして得点に絡んでいきたい。地元大阪の相手には絶対に負けたくない」と力を込めた。清水のスピードスターが、右サイドからホーム連勝を呼び込む。【前田和哉】