仙台MF関口訓充(25)が7日、奥山恵美子仙台市長(60)を訪ね、自身の地元東京・多摩市で集めた義援金を贈った。関口本人も拠出し、総額約62万円。11日で、東日本大震災から半年がたつ。「まだまだ苦しんでいる人がたくさんいる。心に傷を負っている子どもたちを、少しでも楽にできるように頑張りたい」と誓った。

 多摩市で活動するチーム「FCグロリア」で監督を務める兄恭史さん(29)を中心に義援金を集めた。震災直後、関口が地元へ戻った際に、恭史さんに依頼。同チームでプレーする子どもたちの保護者らが協力した。4月、千葉・埼玉キャンプで関口が親子連れから手紙をもらった。「何かに役立ててください」と書かれ2000円が入っていた。「全国の人が復興に協力してくれてるんだと思った」と心を打たれた。これも今回の義援金に一緒にまとめた。

 震災から半年という時期を迎え、明確な目標を掲げた。「やるからには代表を目指してやる」。前日に行われたW杯アジア3次予選のウズベキスタン戦もテレビ観戦した。日本代表に返り咲き、W杯予選のピッチに立つ姿を見せられれば、被災地のサッカー少年たちにも力を与えられる。

 奥山市長は「頂戴した気持ちを被災された方々に伝えたい。これからも復興の先頭に立って頑張っていただきたい」と感謝の気持ちを述べた。初めての市長訪問を終え関口は「良い経験になった。ACLを目指して頑張りたい」と決意を新たにした。【三須一紀】