リーグ連覇を狙う名古屋が来季の新戦力としてU-18(18歳以下)日本代表MF田鍋陵太(18=三菱養和SC)を獲得することが4日、分かった。近日中に契約を結び正式発表される。

 Jリーグの複数クラブと日本代表DF内田篤人(23)の所属するドイツ1部シャルケも獲得に向け調査に乗り出していた世代NO・1の逸材に、名古屋は早くから注目。2月の大分・別府キャンプに招きドラガン・ストイコビッチ監督(46)が直接指導しラブコールを送るなどクラブを挙げて動き争奪戦を制した。

 田鍋は世代別代表の常連で50メートル5秒8のスピードが武器の攻撃的MF。複数ポジションをこなす幅広い能力も持つ。名古屋は各ポジションに代表クラスの実力者がそろうが、18歳の田鍋側に即戦力としての評価を伝え、獲得オファーを出していた。実際に今季は三菱養和SCに所属しながら日本協会の特別指定制度でJ2千葉に登録(リーグ出場はなし)。現在所属するU-22のエースFW永井謙佑(22)、A代表招集歴もあるMF金崎夢生(22)、W杯3次予選に予備登録された伸び盛りのMF磯村亮太(20)らに加え、黄金時代構築へまた1人、金の卵が加わる。