<天皇杯:磐田3-0福島ユナイテッドFC>◇2回戦◇12日◇ヤマハ

 意地の3発をぶち込んだ。磐田は今季初先発したFW荒田智之(26)がハットトリックを達成し、福島ユナイテッドFCに快勝した。前半33分に左足で先制点。守備を固める相手から貴重なゴールを奪うと、後半26分には味方シュートのこぼれ球に反応し、右足でこの日2ゴール目を奪った。同38分には左足で追加点。控え生活が続いた点取り屋がスタメン奪取に向けて最高のアピールを見せた。

 宣言通りのゴールショーを演じた。前半序盤はゴール前を固める相手の守備に苦戦。それでも、この日今季初先発となった荒田が一瞬の隙を見逃さなかった。前半33分、混戦からのこぼれ球に抜け出すと、相手GKとの1対1を冷静に左足でゴール左隅に突き刺し、先制。「出るからには点を取ってアピールしたい」と話していた通りの活躍を見せた。

 何が何でもゴールがほしかった。今季は開幕から控えに甘んじることが多く、出場機会に恵まれなかった。8月3日のスルガ銀行杯で起死回生の同点ゴールを奪い、タイトル獲得に貢献。だが、翌週のリーグ戦で右足首を負傷し、磐田加入後初の長期離脱を余儀なくされた。約1カ月間のリハビリを経て復帰すると、先月24日の新潟戦ではリーグ戦初ゴール。スタメン奪取のためには「結果しかない」と話す点取り屋が、この日もアピールを続けた。

 1点差の緊迫した雰囲気を打破するために、後半頭からFW山崎を投入。同16分には右足首のケガで戦列を離れていたMF山本康が約1カ月ぶりに実戦復帰した。フレッシュな選手が入り、チームも活性化。同26分には「1点だけじゃなくて、それ以上取りたい」と複数得点を狙った荒田が相手GKのはじいたボールを右足で押し込み2ゴール目をマークした。同38分にはゴール中央で相手DFを巧みにかわし、左足で3点目をゲット。磐田加入後初となるハットトリックを達成し、3回戦進出の立役者となった。【神谷亮磨】